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S. R. Crown Hall, Illinois Institute of Technology ,America
シカゴ滞在最終日、イリノイ工科大学(IIT)に向かう。 イリノイ工科大学のキャンパスはミース・ファン・デル・ローエ(Mies van der Rohe)が1938年に教授となった後に新キャンパスのマスタープランを手掛け、名作クラウンホール(S. R. Crown Hall/1956)始め20棟以上の施設が敷地に設定されたグリッド上に配置されている。 ミース・ファン・デル・ローエは部材を規格化することで生産性と経済性を追求し平面を最大限に広くそして自由に使う、ユニヴァーサル・スペース(Universal space)というモダニズム建築の理念の一つを提唱し実践したモダニズム建築の巨匠だ。 実際キャンパスの施設の多くはこの理念の実験として展開され、室内からガラス壁の外に柱を追い出し、大架構のトラスが屋根を吊り下げていることで、無柱で均質な平面を獲得している。 フランクロイドライトの人間臭い建築とは対照的だ。 シカゴのダウンタウンにもミース設計の建築は点在し、レイクショアドライブアパートメント(Lake Shore Drive Apartments/1952)始め連邦政府センター(Federal Center/1964)IBMビルディング(IBM Building/1971)、と鉄とガラスで構成された非常に硬質で透明感のある建築は無限の広がりを感じさせる。以前ベルリンで訪れた国立美術館新ギャラリー (The New National Gallery/1968)も同時期の試みで、市内の川沿いの丘の上で神殿の様な圧倒的な存在感を放ち、Jenny HolzerのLCD文字のインスタレーションが天井面を走りそれを増幅していた。 思えば今まで結構ミースの建物を見ている。 僕が好きなミースの建築は、アメリカに亡命(1938)する前後の小規模で低層のものだ。 グリッド状の均質な空間に最小限の柱と壁を慎重に配置することで、非常にそぎ落とされて洗練された抑揚を創り出す手法は俳句に通じるものを感じる。 学生の頃、バックパックを背負って歩き疲れた末にたどり着いたスペイン,バルセロナのバルセロナパヴィリオン(The Barcelona pavilion /1929) では透明感とその流れる様な空間に衝撃を受けた。数年前に友人と訪れたチェコ,ブルノのチューゲントハート邸(VILA TUGENDHAT/1930.2001に世界遺産登録)もその延長にあり、重力から解放された様な不思議な浮遊感があった。 今回残念ながら見られなかった、イリノイ州のファンズワース邸(Farnsworth House/1951)はどんな感覚をもたらしてくれるのか次回是非訪れてみようと思う Mies van der Rohe Society
by iwasa-archi
| 2010-09-30 17:21
| 建築・Art
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