Tsukiji Tokyo
築地寿司岩築地支店の竣工5年定期メンテナンス。
5年前、移転新装を機会にカウンター越しのおもてなしを大切にする寿司屋の原点に立ち返り、カウンターやガラスケースはもとより、ネタ箱、海苔箱、おひつ、まな板、といった道具まで細心の計画を重ねることで、寿司職人の技が映える究極のすしカウンターの実現を試みた。
来訪者がカウンター席に座ると、丁寧な仕事をされた江戸前のネタが並ぶガラスケースを通して、手技の舞台であるまな板まで視線が抜ける様に素材と寸法を吟味して設えたものだ。
閉店後に木工をはじめ様々な職人が入り
5年を経たカウンターを鉋(かんな)で削って檜の木肌をよみがえらせ、
ガラスケースはガラス戸を入れ替えて透明感がよみがえった。
店内各所の破損や劣化も修繕し、今まで以上の環境に改善することができた。
飲食店は、味、おもてなし、環境、この三位一体が良いお店になる為に不可欠と信じている。
このメンテナンスもその一助になればと思う、、、それが設計者としての生きる道!